カワりもんのブログ

いらんことばっかお節介にも書き綴るブログ。「ほっといてくれ」と思えば読まん方がいーかも

知らないうちにあなたのキッチンは添加物で溢れている!かも

こんばんは。カワりもんです。

体調を崩したこともあり、ブログの更新がかなり空いてしまいました。

本当に健康でいられる事って、それだけで幸せだなと感じますね。笑

 

そんな所で今日は、知らないうちに大量に摂取している可能性のある食品添加物について深掘りしていきます。

 

 

 

第1章 気にしすぎるのではなくまずは知ること

 

私は職業柄、食品を扱う仕事についているので食品添加物についてはかなり敏感な方だと思います。

これまでも家庭で使う調味料や、子供に食べさせるものなどは特に食品添加物に気を遣って購入するようにしています。

 

気を遣いすぎて、周りからも

「気にし過ぎだよ」

とか

「そんな事気にしてたら生きていけない」

などと言う意見もチラホラ。

 

それもごもっとも。

 

現代の日本では、スーパーに行けば食品添加物が入ってるものしか売っていない。

ハムやウインナー。醤油などの調味料から惣菜まで。

 

食品添加物が入っていないものを探すのがまず大変。 

 

添加物を悪だ!とだけを言いたいのではありません。

私たちは、添加物の恩恵も受けています。

いつでもどこでも手軽に安く食べ物が買える。

すぐに腐るはずのものが長く美味しく食べられる。

煮込んで出汁を取らなくても5分で調理が出来る。

 

そんな恩恵を受けてるけれど、どれほどの添加物について知っているでしょうか?

そんな事気にしていたら、、、なんて言う人は本当に気にならないのでしょうか。

気にしないのならまだ良いですが、気にしないのではなく、知らないのではないでしょうか?

 

私がここで伝えたいのは、添加物を取るなということではありません。

添加物のことを知って、その上で選択して欲しいのです。

何も知らずに、『そんな事気にしてたらさー』なんて適当な事を言って、年間数キロにもなる添加物を知らないうちに摂取し、不健康に太り、知らないうちによく病気をし、知らないうちにアレルギーになり、、、。

なんて事になる前に。

知った上で、選ぶのは自由ですから!

 

第2章 とある友人の朝食

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私の友人の朝食を紹介します。

友人のS君は一人暮らし。

9時出社の18時退社。どこにでもいる普通のサラリーマンです。

彼は朝起きてすぐは食欲がないと言い、準備だけ済ませて少し早めに出勤してから、デスクで朝食を済ませます。

職場の近くのコンビニでハムのサンドイッチとレジ前のチキン。目覚めの缶コーヒーが日課です。サンドイッチに関しては健康を意識して、「保存料・合成着色料は使用しておりません」と表示しているものを買いました。

 

【サンドイッチの原材料表示】

小麦粉、ハム、マヨネーズ、砂糖混合異性化液糖、マーガリン、パン酵母、食塩、脱脂粉乳、調味料(有機酸等)、酢酸Na、リン酸塩(Na)、乳化剤、pH調整剤、増粘多糖類、イーストフード、酸化防止剤(V. C)、コチニール色素、発色剤(亜硝酸Na)、V. C、香辛料抽出物

 

見慣れない化学物質ばかりが並んでます。。。保存料・合成着色料無添加を謳っているサンドイッチです。確かに国が指定している保存料と合成着色料は使われていませんが、その代わりに着色しなくても綺麗なピンク色のハムに見せかけるための、発色剤(亜硝酸Na)が使われ、天然の着色料であるコチニール色素(サボテンなどに寄生する虫を加工してすり潰して抽出する色素)が使われています。

しかも、長くなるので割愛しますが、上記のpH調整剤イーストフード、調味料、香料、リン酸塩(Na)などは一括表示といって数種類入っていてもまとめて表記して良いこととなっている成分。(おそろしい)

 

ここで特筆すべき点は、S君は健康を意識しているからこそ

保存料・合成着色料は使用しておりません」と表示しているものを買った

ということ。

保存料と合成着色料を数種類削ったけれど、その代わり日持ちするようにpH調整剤を入れ、発がん性のある亜硝酸Naで変色を防ぎ、虫をすり潰した天然着色料を入れ、あたかも有害物質がないかのように大きく自信ありげに

保存料・合成着色料は使用しておりません」

と表示している。

S君は

「こっちのほうが健康にはいいや」

と思って買っています。

この拡張表示は許されるのでしょうか?

私は本気で怒りが込み上げてきます。

消費者が少しはマシと思って買っているのです。

それがマシどころか、その表示をするために、他の添加物を増やしているのです。

これが、食は安全と言われている日本の国と企業のやり方です。

みなさん。

知ってください。(切実)

 

サンドイッチだけではありません。

 

・カロリーオフ系の表示がされたものも全般。(大量の甘味料が入ります)

 

・ご丁寧に金色のシール代の原価も加算させてまで謳う、無着色の明太子。(ハムなどと同様に変色を防ぐ亜硝酸Naなどがてんこ盛り)

 

・ごはんに合うよね。漬物系全般。特に減塩表記要注意。(塩の代わりに大量の化学調味料を投入←じゃないと腐る)

 

もっともっとたくさんありますがキリがない。

 

カロリーオフ!減塩!!!無着色!!!!

 

ぜーんぶ「体のためですよー」と言わんばかりに大きく表記しています。

 

それ全て、添加物でまかなわれ、なにが体のためやねんw

と毎回ツッコミを入れたくなりながら呆れて言葉も出てきません。。

 

なんども言いますが、添加物が悪いと言っているのではありません。

このケースの場合売り方に明らかに問題があるでしょう!

 

えー。缶コーヒーも説明しようと思ったけど長くなりすぎるので、短めに。

【缶コーヒーの原材料表示】

牛乳、コーヒー、全粉乳、砂糖、デキストリン、乳化剤、カゼインNa、香料、

   甘味料(アセスルファムKステビア)、セルロース

 

・・・・・・・・。うん。

 

もはやコーヒーではない。笑

 

3章 本物と加工品を知る

上記で紹介したものはほんの一部に過ぎません。

添加物の種類は省くとして、本来のものとは少しかけ離れたもの(かなりオブラートに包みました。笑)をリストアップしてみたいと思います。

 

コーヒーフレッシュ(乳成分は1ミリも入っておらず油を白く変化させミルクに見立てただけのもの)

 

かにかま(正式名称:カニ風味 魚のすり身 〜大量の添加物をそえて〜)

 

・カット野菜(殺菌剤のプールで濃度を変えて何度も消毒→歯ごたえを再現するためpH調整剤投入)

 

・醤油(脱脂加工大豆←大豆の搾りカス+アミノ酸、カラメル色素で着色、添加物で醤油の味を再現)

 

・みりん(本来の焼酎ともち米などだけで作られるみりんは探す方が大変なレベル。スーパーに並ぶみりんが全部みりん風調味料であることも珍しくない。)

 

・酒(本来は「米」「米こうじ」のみ。現在は醸造用アルコールで薄められているものがほとんど)

 

・塩(これも本来の「塩」はスーパーでは見かけなくなりました。ほとんど加工塩。天日塩・岩塩の表記があってもミネラルが残っていないものが大半で、あたかも国産であるかのような過大表記も多数見られます。成分表示をよくご覧ください)

 

漬物、明太、こんにゃく、アイスも油の塊ですからね!(ラクトアイスはコーヒーフレッシュに甘さを加えて色をつけて固めただけ)

キリがないです。

基本的な調味料の「醤油」、「塩」、「みりん」、「酒」などが本来のものとかけ離れているわけですからもう救いようも避けようもないことはお分りいただけたかと思います。

なんども言いますが、私は上記のものを批判するつもりはないです。

どれも安く、美味しく、限りなく本物に近づけた日本人の最高傑作とも思います。(確実に皮肉ってるやん)

時にはそれを選ぶこともあると思います。

だって近所のスーパーに売ってないんですもんw

 

しかし、それでも本物は存在します。

 

知って、その上で自身が選ぶんです。

 

4章 食を提供する一人の人間として

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私が少し特殊なのでしょうか。

そんな意見もあるかと思います。

しかし、食の大切さ、本来の素材の美味しさ、それを食を専門とする仕事柄、皆さんより少しだけ知っているだけだとしたらどうでしょうか。

知っていればこう感じるのはごく自然なことだと本気で思っているのです。

食を専門とし提供していることから、みんなに食べてもらいたいものは、少しでも健康であってほしいと願います。

我が子に食べさせるものは、変なものは食べさせたくないし、本当の素材の味を知ってほしいと切に願うからです。

 

そして、世の中の広告やメディアから情報が嫌でも入ってくる現在において、あまりにもその情報を鵜呑みにする消費者が多いことに、本当に危機感を覚えているんです。

現代でもこれほどまでに、変わってしまっっている基本調味料の数々。

このままでは、子供達が大人になった時には、1、2年かけて作られた本醸造の国産大豆の醤油などは存在しなくなるかもしれません。

そして、子供達にとっての醤油は、既に醸造用アルコールで希釈されたものが、「本物の醤油」として認識されていきます。

 

5章 子どもたちへどう伝えていくか

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「パパ(ママ)の作ったご飯美味しい!」

 

娘はそう言って、いつも喜んでご飯を食べてくれます。

「おいしい」

本当にそれだけでしょうか。

 

その日は、手作りの唐揚げ。

鶏もも肉は、抗菌剤入りの輸入穀物飼料(胃腸の調子が良くなり食べた餌を全て栄養として吸収できる)を与えられ、効率よく早い日齢で出荷体重に達するようぶくぶくとふとらせた「国産若鳥○○産」ではなく、値段も3倍ほどするブランド鶏で奮発。

味付けのためのにんにくやしょうがも国産の農家のものをすりおろして使用しました。

醤油も、国産大豆と小麦と塩だけの純粋な醤油。

そこから、2時間寝かせる。

豚汁につかう里芋も、真空パックにして売ってあるものは使わない。

土を落としてから皮をむき、少量の酢を入れたお湯で茹でてからアク抜きをします。

サラダに使う葉っぱ類も水にさらして、手でちぎり色々な野菜をミックスします。

そして、サラダにつけるマヨネーズも卵黄とマスタード塩とサラダ油に純米酢を加えて手作りします。

ほかにも、全て手作りにこだわったその日は、16時ごろから仕込みに入るほどの手数の多さ。笑

 

そして、子供にも手伝ってもらいます。

 

「卵をいれて。そしたら塩を2g測って。マスタードは5g。油は最後に混ぜながらゆっくりね。こうやって少しずつ入れて乳化っていう作業をしないといけないんだよ」

 

レシピを教えます。

 

「え?マヨネーズって自分で作るのぉ?」

 

「そうだよ。こんなに簡単につくれるんだよ。でも日にちが持たないから食べるときに作ろうね」

 

もともとはこうやって作れるということ、こういう食材で作られているということを教えます。

 

 

 

「このお肉は何のどこのお肉でしょう?」(クイズをだす)

「そして、このトリは広ーい草原で餌を食べてゆっくり育って・・・・」

 

「この、食べた食べ物の成分は体が栄養だと思ってぜーんぶ吸収しようとする。お前もご飯を食べてるから、それが筋肉になり脂肪になり血液になってこんなに大きくなったんだよ。食べるものは全部体が栄養として取り込むんだ。食べ物が自分の体を作るんだよ。鶏や牛や豚の命と引き換えにね。」

 

こんな具合に。本当はもっと細かく色々な会話をしながら作りますが、こうして子供に教えていると、子供の方からどんどん興味が湧いて色々なことを聞いてきてくれます。先日の買い物では娘に裏の成分表示を見るように怒られたこともあります。笑

 

ちなみに、市販のマヨネーズは、添加物の水溶液で卵を消毒し、酢と油を混ぜます。

卵本来の成分“レシチン”では乳化が足りないので乳化剤を投入。日持ちをさせるためにグリシン。油も酸化しないように加工された植物油。トランス脂肪酸の塊です。そしてあたかも健康かのように表記しているカロリーオフのマヨネーズにはさらにたん白加水分解物・増粘剤・調味料(アミノ酸等)。

マヨネーズに限った話ではないですが、これも先ほど出てきた、拡張表記のカロリーオフ、糖質オフ、と謳っている商品の方が添加物がてんこ盛りになっているから笑えます。

 

話を戻します。

 

そして、その手作り唐揚げをばくばくと食べる娘。

すると妻がそれを見て言いました。

 

「え。〇〇ちゃん唐揚げ好きじゃないじゃん。。」

 

そうなんです。娘は唐揚げが好きではありませんでした。

 

「パパのご飯は美味しい」

 

そう言って食べる娘。本当にそれだけなんでしょうか。

私には違って見えたのです。

 

その食べ物に命がある大切さを感じたこと。

その食べ物が自分自身の体を作ること。

そして、何よりも親が2時間かけて作った料理。(時間かけ過ぎw)

子供達はそんな姿を私たちが思っている以上に見ているのです。

 

スーパーでお金をだして手っ取り早く買ってきた唐揚げは温めても、どこか冷たくて簡単にテーブルに並んで、、。添加物の味を覚えるだけでなく、唐揚げとはこんなにも簡単なものだと誤解してしまう。

しかし、一緒に手作りしただけで、こんなにも手間のかかるものだということを知る。

 

「食べ物を残すな!」

 

そんな言葉を浴びせるよりも、親の姿を見せるだけで、一緒になって食材のルーツを会話するだけで、どんな言葉よりも重く大切なことを子供に伝えることができるのではないかと感じました。

 

その日以来、娘が唐揚げが好きになったのは言うまでもありません。

 

6章 知ることの大切さ

ここで、誤解のないように伝えておきたいのですが、私はなにもそんな風に全て手作りで、子供と対話しろと言いたいのではないのです。

食以外の環境が変わってしまっているのも事実。

昔のように、妻が家を守って、家事をこなせる時代ではありません。(まぁ、それも選択できますが。)

女性にも働いて輝いている人、夢を持って仕事に向き合っている人。キャリアウーマンという言葉も聞きなれた程の昨今。

毎日、添加物の無い手作りのご飯を3食用意する難しさは計り知れません。

 

そんな時は、便利なものだっていいと思うんです。

 

添加物を取って今すぐ身体が壊れるわけではありません。ストレスで身体を壊す時代ですから。

ただ、知って選択するのと、知らずに選択しているのとでは訳が違います。

私の家庭も共働きです。

私も妻もフルタイムで残業や休日出勤だってあります。

夕飯を出前で済ませることや、買ってきたもので簡単に済ませることもあるのです。

しかし、知っているからこそ、そんな時は子供達に

「今日はこんなご飯でごめんな。」

といった気持ちが必ず芽生えるものです。

その気持ちから、

「今日は頑張って手作りにするぞ!」

とか

「昨日の夜は簡単に済ませてしまったから、朝は無添加で攻めるぞ!」笑

みたいな気持ちが反動で湧き出てきます。

添加物について知識がなければ、

「子供達の健康のために!」と知らずに添加物満載のスーパーのカット野菜を与えてしまうことになるのです。笑

 

健康のためにと子供達のことをおもっても、知らないがためにもっと害がある食品を与えてしまっては本末転倒ですからね。

 

7章 日本の大切な食文化を守るために

 

モノは『良いものを作る』から『売れるものを作る』方へシフトしてきました。

職人のエゴやこだわりだけでは商品が消費者に届かない世の中。

 

 

わけの分からない化学物質が入った商品が売れるから作られる。

 

これがもし逆転し、”消費者に売れるもの”   が “良いもの”    になれば、必然的に

『売れるもの=良いもの』となっていきます。

 

本当の消費者ニーズは

「わけの分からない化学物質のもの」ではないはずなんです。

安くて便利から仕方なく消費しているに過ぎない。

 

本当の消費者インサイト

「安くて美味しくて安全で、栄養分も十分にあるもの」

であると確信しています。

そりゃそうですよね。

だれもお金をだして化学物質を体に取り込むことを望んでる人などいないはずですから。

それを実現させることは本物の価格を下げることくらいでしょうか。

そのためには需要の数を増やす必要があります。

 

アトピー、アレルギー、鬱病、癌、、、、。

タバコがこんなにも規制され、受動喫煙も減っているのに、癌の患者数が増え続けている事実。医療も発達してきているのにアトピーやアレルギーになる子供が増加していることに少しの疑問も抱かない方が不自然です。

 

日本の食は安全。

 

そんなバカな。。

 

疑って下さい。

知って下さい。

 

“食品の裏側 / 著者:安部 司さん”の本には

財団法人福岡都市化学研究所という団体が行った調査で、4人に3人が食品添加物を実質的に支持していることになる調査結果があるとのことが記載されています。

  1. 【積極型消費者】・・・・「食と農」は命の源なので、安全なものなら高くても買うし、虫がついていても平気。・・・・5.5%
  2. 【健康志向型消費者】・・・・家族の健康を守るために食生活に注意しているし、生協の購入活動や青空市場などもよく利用する。・・・・16.6%
  3. 【無関心型消費者】日々忙しくて食のことは大事だと思うが、安く美味しいものが食べられればそれで満足・・・・23.0%
  4. 【分裂型消費者】食の安全性や家族の健康には注意しているが、特別なことはやっていない。・・・・52.4%

 

頭では分かっていても意識と行動が一致していない人が半分。

無関心の人たちを合わせると実に75% もの人が実質的に今の食品市場を支持していることになります。

添加物を人々が好んで消費する以上、市場から添加物は減りません。

消費があるから作るんです。

消費が無ければ、添加物の入ったものが売れなければ、市場から添加物は今よりは減るでしょう。

無添加で美味しいものを追求して、それで企業が競争することもあるかもしれません。

 

そうはいっても、毎日口にする食品の現状を教えてくれる場所が全くないことが問題だと思います。

国にとって都合のいい、働くサラリーマン製造小中学校では教えてくれません。

『右向け!右っ!』

で、意味のない90度ターンを教えるよりも、身体を作る『食』の大切さについて教えて欲しいものです。

 

まずは食について知ること。

添加物について知ること。

その上で自分で選択すること。

日々の生活の中で少しでも、食についての大切さを考える人が増えたなら。

命の大切さを感じながら、ご飯が食べれる子供達が増えたら。

それが、食に携わる私の希望です。

今日口にする、食から変えていきませんか?

そんなに難しいことではありません。

ほんの少しの努力と気持ちがあれば可能だと思います。

 

みなさんが、笑顔で健康にいられますように。

そして大切な日本の伝統的な食文化の良い部分が、もう一度輝きますように。

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。